長時間労働=生産性アップってほんと?

こんにちは、今回紹介したいのは

 

REST: Why you get more done when you work less by Alex Soojung-Kim Pang

 

この本は私のメンターから紹介してもらった本です。

読み終わるまで私の開いた口はほぼ塞がりませんでした。笑

 

Alexさんは脳科学哲学著名人達の働き方自身の経験などを織り交ぜて、

「長時間労働=生産性アップ」というコンセプトに疑問を投げかけています。

 

彼自身も以前は「長時間労働=生産性アップ」を信じて働いていたそうです。

それがSabbatical year(長期研究休暇)をとった先で、生産性に劇的な変化が!?

 

私も「長時間労働=生産性アップ」無意識に信じてやっていました。

週末も研究のことが頭から離れず、頭はほぼ年中無休で働かせていたかも。

その結果、燃え尽き症候群っぽくなりアイディアの質やクリエイティビティーがガクッと落ちた時期もあります。

 

でもただ休暇をとればいい、というわけにもいかないようです。

本の中で休み方にコツがいる(deliberate rest)とAlexさんは著書の中で語っています。

 

ここで紹介したいチャプターはScience of Rest(休憩の科学)です。

最近はfMRI (functional magnetic resonance imaging)スキャンPET (positron emission tomography)スキャンEEG (Electroencephalography)

などの技術を駆使して人間の脳内活動をLiveで見られる時代です。

 

研究でわかってきたことは、

 

①休んでいる時・何もしていない脳で見られる活動、DMN(Default mode network)が存在する

②クリエイティビティーの高い人ほど特定のDMNのコネクションが強い傾向にある

③mind wonderingがクリエイティビティーを高める可能性を示唆する研究結果が報告されてきた

 

仕事中心の視線で見ると、

休みの間目に見える結果が生まれない=時間の無駄

と扱われがちですが、脳科学の研究報告を見るとこの考え少し違っているのかも。

 

この分野の脳科学は始まったばかり、これからの進展が非常に楽しみです!

 

この本で紹介されているような研究や知識が広がっていくことで、

休暇や仕事のやり方に対する認識が少しずつ変わっていくのかもしれませんね。

 

過労死が社会問題になっている日本だからこそ、日本からこういう研究がどんどんおこなわれますように!

 

この本を読み終わった時、私の頭に浮かんだのはこういう将来↓

AI (artificial intelligence)ができる仕事はAIに任せて人間が休む時間、遊ぶ時間を作ってもらう。

そして私たちは人間にしかできないクリエイティブな仕事に専念できる

 

こんな夢のような時代の可能性がすぐそこまできてるかも?楽しみー

 

効率よく働きたい、仕事で自分のベストを尽くしたいという方、研究者、ビジネスを成功させたい経営者の方達にオススメ。

この本なんで日本語で出版されないのかなー?

 

ではまた!